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末梢血幹細胞(CD34陽性細胞)による血管再生療法


末梢血幹細胞(CD34陽性細胞)による血管再生療法

適応症 外科的手術による血行再建術の適応に当てはまらない閉塞性動脈硬化症(ASO)またはBuerger病などの重症虚血肢患者で、下肢の血流改善によって自覚症状や他覚症状や他覚所見の改善が期待できる症例。
主な内容 (先進性)
骨髄細胞や末梢血幹細胞を用いた血管再生療法は、外科的治療の適応から外れる重症虚血肢患者の症状改善、QOL向上、社会生活維持を目指した画期的な治療法であり、すでに多くの施設で高度先進医療として承認されている。特に末梢血幹細胞を用いた治療法は骨髄を用いた治療と同等の効果を示す他、全身麻酔や大量骨髄採取を要さない低侵襲な治療であり、また繰り返し実施出来ることから、幅広い施設でより多くの患者に適応できる、より有効で安全な治療法である。
(概要)
末梢血幹(前駆)細胞を四肢虚血部筋肉内に注入して血管新生を促し、虚血組織の血流を改善することによって症状改善やQOLの向上、社会生活の維持を目指す治療法である。当院では、ASOおよびバージャー病患者を対象として、アフェレーシスによって得られた末梢血幹細胞を虚血側下腿(腓腹筋)に局所麻酔下で注入するという手法で実施している。末梢血幹細胞の採取は輸血・細胞療法部が、細胞の注入療法は血管外科(一般消化器外科)が、それぞれ主体となって実施している。
(効果)基礎研究では、末梢血CD34陽性細胞(EPC)が血管内皮細胞に分化して成人体内の 虚血組織における血管形成(血管新生)の役割を担っていること、虚血肢動物モデルへのEPC投与によって組織虚血の改善が得られることなどの報告が多数ある。臨床研究では、閉塞性動脈硬化症(ASO)に合併した重症虚血肢患者に対する骨髄単核球細胞および末梢血CD34陽性細胞の筋肉注入によって自覚症状や他覚所見の改善が得られることが報告されており、Tateishi-yuyamaら(Lancet.2002;360:427)やInabaら(Lancet.2002;360:2083)らの報告がよく知られている。当院で実施した5例については、全例で効果が確認できている。
実施診療科 一般・消化器外科