放射線治療科
ご案内
放射線治療科は、主に癌(悪性腫瘍)の放射線治療を専門に行う放射線治療部門です。
各種の悪性腫瘍の放射線による治療を内科や外科などとの協力のもとに行っています。放射線治療は、患者さんへの肉体的負担が少なく、しかも機能・形態の温存を可能にする優れた治療法です。手術をしないでもがんを治すことのできる理想的な治療法です。
最近では、放射線生物学の面から多分割照射(普通は1日1回の放射線照射を行うのに対して1日2回以上の治療を行う照射法です)や化学療法併用など最新の治療法を導入し、積極的に治療を行っています。また、従来治すことの難しかったがんに対しても成果をあげています。また、定位的放射線照射(病気のある部分にだけ集中的に放射線を照射する方法で集光照射とも呼ばれています)も行っており、がんだけでなく脳血管奇形、髄膜腫や聴神経腫瘍などの良性腫瘍に対しても治療対象疾患が広がっています。
前立腺がんに対して、125I永久刺入密封小線源療法も積極的に行い、婦人科領域の子宮がんなどに対して、腔内照射も行っております。
悪性腫瘍による疼痛などにも放射線治療を行い、QOLの向上のための緩和療法(病気を完治させるのではなく、症状を取り除くことを主目的とする治療)も積極的に行っています。
2007年には新たな放射線治療機器2台が導入され、より精度の高い放射線治療が実現可能になっています。
2008年5月から中枢神経、前立腺腫瘍に対して、強度変調放射線治療(Intensity Modulated Radiation Therapy: IMRT)を開始しました。IMRTとは、コンピュータの助けを借りて腫瘍部分のみに放射線を集中して照射できる画期的な新照射技術です。これによって、従来法では不可能であった理想的な放射線治療が可能となり、腫瘍制御率の向上や合併症の軽減が期待されています。
当診療科の対象疾患は次のようになっております
脳腫瘍、動静脈奇形、髄膜腫、髄芽細胞腫、網膜芽細胞腫、頭頚部腫瘍、舌癌、上咽頭癌、中咽頭癌、下咽頭癌、喉頭癌、副鼻腔
癌、甲状腺癌、甲状腺機能亢進症、食道癌、肺癌、胸腺腫、乳癌、前立腺癌、膀胱癌、子宮頚癌、子宮体癌、卵巣癌、悪性リンパ
腫、白血病、セミノーマ、胚細胞腫、転移性骨腫瘍、リンパ節転移、その他の悪性腫瘍
2009年 放射線治療患者内訳(計1142人)
原発性脳腫瘍 50 人
頭頚部がん 64 人
食道がん 59 人
乳がん 173 人
肺がん 86 人
子宮頸がん 88 人(うち腔内照射 43人)
前立腺がん 138人(うち小線源 50人、IMRT 62人)
造血器リンパ系 44 人
全身照射 22 人
その他
定位放射線治療
脳 23 人
肺 38 人
肝 6 人
当診療科では次のような症状を扱っております
腫瘍に伴う各種の症状
外来担当医
外来担当医一覧
| 午前 | 診察室 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
| 1 | 茂松 直之 | 大橋 俊夫 | 近藤 誠 | 深田 淳一 | 菅原 章友 | 関 智史 | |
| 初・再診 | 初・再診 | 初・再診 | 初・再診 | 初・再診 | 初・再診 | ||
| 2 | 植松 稔 | 茂松 直之 | 川口 修 | 茂松 直之 | 近藤 誠 | 国枝 悦夫 | |
| 再診 | 再診 | 初・再診 | 再診 | 再診 | 再診 | ||
| 3 | 白石 悠 | 大橋 俊夫 | 川口 修 | ||||
| 初・再診 | 再診 | 再診 | |||||
| 午後 | 診察室 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
| 2 | 関 智史 | 川田 哲也 | 川口 修 | 安藤 裕 | |||
| 再診 | 内用療法外来 | 再診 | 再診 | ||||
| 2 | 白石 悠 | ||||||
| 再診 | |||||||
| 3 | 深田 淳一 | ||||||
| 再診 | |||||||
診察受付時間等は 外来診療のご案内 をご覧ください。
※学会等により担当医が変わる場合がありますのでご了承下さい。
外来担当医専門分野一覧
| ◎茂松 直之 | 放射線治療全般 | 日本医学放射線学会専門医、がん治療認定医 |
| ○川田 哲也 | 放射線・内照射療法 | 日本医学放射線学会専門医 |
| 近藤 誠 | 放射線治療全般 | 日本医学放射線学会専門医 |
| 川口 修 | 放射線治療全般 | 日本医学放射線学会専門医 |
| 菅原 章友 | 放射線治療全般 | 日本医学放射線学会専門医 |
| 大橋 俊夫 | 放射線治療全般 | 日本医学放射線学会専門医、がん治療認定医 |
| 深田 淳一 | 放射線治療全般 | 日本医学放射線学会専門医、がん治療認定医 |
| 関 智史 | 放射線治療全般 | 日本医学放射線学会専門医 |
| 白石 悠 | 放射線治療全般 | 日本医学放射線学会専門医 |
主な検査内容のご案内
当診療科で実施している検査内容は次のようになります。
放射線治療用3次元位置決めCT検査:
- 放射線治療の際に、CT検査により3次元的に正確な線量分布や線量計算を行います。
特殊診療施設のご案内
当診療科の特殊診療(施設)についてご紹介します。
リナックによる定位放射線治療
放射線を病変の形状に正確に一致させて集中照射する方法で、周辺正常組織を温存して病変のみを治療する新しい精密放射線治療の方法です。定位放射線治療は、脳などの病変を対象として始められ、現在では肺癌などの体幹部の病変に対しても行われています。
子宮癌などの腔内放射線治療
腔内照射は子宮、膣などにアプリケーターと呼ばれる管を一時的に留置して、その内部で放射線同位元素を移動させることで行う治療法です。子宮頚癌などが主な対象疾患となります。
前立腺癌の強度変調放射線治療(IMRT)
強度変調放射線治療(Intensity Modulated Radiation Therapy: IMRT)とは、コンピュータの助けを借りて腫瘍部分のみに放射線を集中して照射できる画期的な新照射技術です。これによって、腫瘍制御率の向上や合併症の軽減が期待されています。
前立腺癌のヨウ素125密封小線源永久挿入療法
I-125シード線源による永久挿入治療は、米国においては20年以上前から行われ、限局性前立腺癌における標準的治療法として定着しています。その有効性は数々の報告により確認されており、その生化学的非再発率は手術に匹敵するとされています。


